フルバケの張替えを開始しました。
今回はワイン系のレザーで仕上げていきます。
まずは縫製が難しく、縫製次第では仕上がりに影響が出てしまうヘッド部と腰部分のベルトホール部分の縫製から始めます。1脚あたり4箇所、今回は2脚を張替えますので合計で8個分裁断しました。
横長のパーツ(マチ部分)のレザーには裏面に4ミリ厚のウレタンが溶着されており、丸いパーツ(シェル側に接着する見返し)には2ミリ厚のウレタンが溶着されています。
この2つのパーツは張り込みの際にかなりの力が掛かるので、強度を増すためにウレタン付きを使用しております。
マチ部分のパーツは全体に7ミリの縫い代が付いています。
見返しと接ぐ前にマチパーツを縫製して輪にしますが.........
後々、この7ミリの縫い代をすべて約3m/mくらいまでカットするために、端から4m/mあたりを目安に縫い止めます。そうしますと地縫いの糸を切ることなく、縫い代がカットできます。
端から約4ミリあたりで縫い止めて返し縫い。
マチ部分 縫製完了〜
縫製した箇所の縫い代をギリギリまでカットします。(アタリ防止の為)
次は輪になったマチと見返しを接ぎます。
見返し裏面(ウレタン側)にチャコで合い印をいれて....
カーブのところは縫い代内のギリギリのところまで4ミリくらいの間隔で切り込みを入れ、
待ち針でマチパーツに細かく止めつけます
全体を同じような間隔で止めつけたら
縫製しやすいようにマチパーツ側にも切り込みを入れます。
そして縫製
当方は腕ミシンを使用していますので、待ち針は見返し側に打っていますが、平ミシンの場合は縫い方が異なりますので待ち針はマチ側に打った方が縫いやすいでしょう。
これでマチと見返しの接ぎ合わせが完了です。
続く